メッセージ

横浜国立大学に理工学部が定着し、
     さらに新しい歩みが始まります。


理工学部長 渡邉正義

 2011年 4月に長い歴史と伝統のある本学工学部を理工学部に改組しました。その背景には社会の急速な変化があります。これまで、日本の製造業は主に高品質・高耐久性の製品を大量に生産する事の優位性で世界に貢献してきました。一方、特に情報・通信技術、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーといった近年急速に発展している領域は、科学を基盤とするサイエンス型産業と呼ばれてきています。皆を驚かすようなイノベーションには、従来型の製造技術を基盤とする工学に加え、サイエンスを基盤とする理学も必要な訳です。そこで、理工学部は、学術を深化させ、成果をこれまで以上に速やかに社会の発展に繋げることを意図して、理学のセンスのある工学系技術者、工学的センスを持った理学系科学者を育成するために設けられました。

 理工学部には、4学科 13教育プログラム(Education の E とProgram の P を用いて EPとよんでいます)が設置されました。4学科は機械工学・材料系学科(機械工学EPと材料工学EP)、化学・生命系学科(化学EP、化学応用EP、そしてバイオEP)、建築都市・環境系学科(建築EP、都市基盤EP、海洋空間のシステムデザインEP、そして地球生態学EP)、数物・電子情報系学科(数理科学EP、物理工学EP、電子情報システムEP、そして情報工学EP)で、いずれの系学科も理学的色彩の強い教育プログラムと工学的色彩の強い教育プログラムから構成されています。特に、化学・生命系学科および数物・電子情報系学科で学士(理学)の学位も取得できます。2015年 3月には、理工学部で初めての卒業生を出すことができました。本学にとって記念すべき理工学部の完成です。

 さらに 2017年 4月からは、都市科学部の新設を中心とする全学改組に伴い、理工学部も 3系学科 10EP構成となります。具体的には、建築都市・環境系学科の海洋空間のシステムデザインEPを編入した機械・材料・海洋系学科、化学・生命系学科、数物・電子情報系学科の3系学科で、社会が要求するイノベーションを実現するため、従来のものづくり技術の継承と発展に加え、サイエンス型産業へも貢献できる人材養成組織を整えました。

 理工系学部の卒業生は 3万人を超え、様々な分野で国内はもとより、全世界で社会の中核として活躍しています。横浜国立大学理工系教育の伝統である“名教自然”の意味を理解し、皆さんが緑あふれる常盤台キャンパスで充実した学修を進め、世界に羽ばたいていただくことを期待しています。

理工学部長 渡邉正義


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