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学部長挨拶・学部紹介

理工学部長 濱上知樹<理工学部長 濱上知樹

 横浜国立大学理工学部は、大正9年(1920年)に設立された横浜高等工業学校を起源としています。開学以来、「名教自然」の教育理念のもと、多くの優れた人材を育成し、社会の発展に寄与してきました。平成23年(2011年)には工学部から理工学部へと改組し、理学を基盤とする自然科学から工学が支える産業応用に至るまで、幅広い学問領域を体系的に学べる教育体制を整えました。

 近年、AIや量子コンピュータをはじめとする技術革新が急速に進む一方、社会構造は大きく変化を遂げています。さらに、科学技術の発展は、産業転換にとどまらず、環境問題や社会格差といった諸課題とも密接に関わっています。このような変化に柔軟に対応し、持続可能な未来を実現するためには、工学や理学の壁を越え、自ら学ぶ力を養う知の統合が不可欠です。こうした社会的要請を踏まえ、理工学部では3つの学科と10の教育プログラム(Education Program, EP)を軸に、最先端の技術革新を牽引する「理学的センスを備えた工学系技術者」あるいは「工学的センスを備えた理学系研究者」の育成に取り組んでいます。

 横浜国立大学理工学部の学びは、専門知識の修得にとどまりません。未来社会の創造に貢献できる力を養うことを重視し、学際的な視野を広げ、知の統合を図る多彩なプログラムを提供しています。たとえば、所属専攻とは異なる分野を体系的に学ぶ「副専攻プログラム」、学部低学年から最先端研究に参加できる「ROUTEプログラム」、さらに令和6年度から全学に展開された「数理・データサイエンス・AI(YNU-MDA)プログラム」など、さまざまな学びの機会を通じて、多様な学生一人ひとりの可能性を最大限に引き出します。また、卒業後は、大学院理工学府・大学院環境情報学府・大学院先進実践学環等へ進学することにより、より高度な研究力や実践力を身につけることが可能です。

 柔軟な思考力と深い専門性を兼ね備えた理工学部の学生たちが、科学技術および産業の一大拠点である横浜から世界へ羽ばたき、新たなイノベーションを創出し、持続可能な未来を切り拓く原動力となることを心から期待しています。

理工学部長 濱上 知樹